Somewhere in time

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『ソロ 単独登攀者 山野井泰史』

ソロ 単独登攀者 山野井泰史 (ヤマケイ文庫)

ソロ 単独登攀者 山野井泰史 (ヤマケイ文庫)

 

 先日『垂直の記憶』を読んだ後、山野井泰史さんに関する本を読みたくて手にとった本。

この本は山野井さん本人ではなく丸山直樹という方が一年半ほどをかけ、山野井さん、そして奥様の妙子夫人を取材してまとめたもの。

Amazonのコメント欄を見ると、著者の丸山氏に対する厳しめな意見がちらほら見られる。 山野井さんご本人が書いた本を既に読んでいるので、更に読む必要があるだろうかとも思ったのだが、自分自身では語りきれない部分もあるだろうからと思い読んでみた。

著者の丸山氏に関しては確かにクセのあるというかアクの強い文章が目立つ。 ルポルタージュなわけだから、見たまま、感じたままを書こうとしたからなのか。 内容云々よりも著者の文章にイライラするというか気分が悪い思いをする箇所も確かにあると思う。 著者の文章を読んでいると、淡々とした語り口を通り越し、故意に他人から嫌がられるように書いているのだろうかと思ってしまう。 「こう書けばきっと反論されるだろう」とわかった上で書いているように思えてしょうがなかった。

ただ、本の内容自体は山野井さんや妙子さんのもとを何度も訪れ、以前の知人達にも会って話しを聞いたり、日本及び海外の登山界に関することもきち んと調べてたうえで書いているのできちんとした内容になっていると思う。 やっぱり本人の言葉だけではわからない部分も知ることができ、これはこれで読んで良かったと思う。